スタッフからのひとこと
ボタンホール穿刺について
血液透析治療ではカテーテルをアクセスとしている患者様を除いて、毎回動脈側(シャント化された静脈、または動脈に直接)と静脈側に2本の針を穿刺します(週3回の透析を行っている患者様では1年で312回穿刺されます)。針を刺せば当然、血管壁は損傷をうけて、だんだんボロボロになります。その血管の劣化を防ぐために、1995年Twardowskiらが毎回同じ部位(ルート)に針を刺すボタンホール穿刺という方法を開発し、2001年には新里先生らがボタンホール穿刺専用の針を開発しました。
当院では2002年からボタンホール穿刺を積極的に取り入れ、禁忌とされていた人工血管や動脈直接穿刺にもおこなって良い成果をえて、現在では約半数の患者様にボタンホール穿刺を行っております。
ボタンホール穿刺のメリットは
- 穿刺痛が軽減される
- 穿刺による血管の変化をきたさない
- 止血時間が短くなる
- 穿刺による広範囲の皮膚の瘢痕をきたさない
- 穿刺の困難な血管でも穿刺ミスがない
などがありますが、一方、独特な穿刺技術が必要で穿刺困難な例もあるなどの問題点もあります。(近藤、深宮)

血管造影写真
ボタンホール穿刺を2年間行っている人工血管
血管壁に穿刺による変化は見られない

血管造影写真
通常穿刺を2年間行っている人工血管
血管壁の凹凸が著名に見られる
学会発表一覧
上田透析クリニック ボタンホールに関する学会発表一覧
| 2003年 | 第51回長野透析研究会学術集会 「ボタンホール穿刺の経験」 |
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| 2004年 | 第49回日本透析医学会学術集会 「ペインレスニードルによるボタンホール穿刺の利点と問題点~特に人工血管について」 |
| 第52回長野県透析研究会学術集会 「人工血管・動脈直接穿刺へのボタンホール穿刺」 |
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| 2005年 | 第50回に本透析医学学術集会 「ボタンホール穿刺の問題点」 「ボタンホール穿刺における穿刺痛の検討」 |
| 2006年 | 第33回日本血液浄化技術研究会学術大会 「ペインレスニードルによるボタンホール穿刺の利点と問題点」 |
| 第51回日本透析医学学術集会 「長期のボタンホール穿刺の問題点」 「長期のボタンホール穿刺を経験して~スタッフ側の問題点の検討~」 |
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| 第10回アクセス研究会記念大会 「長期のボタンホール穿刺側の検討」 |
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| 2007年 | 第52回日本透析医学会学術集会 「ペインレスニードルによるボタンホールの作成と穿刺」 |
| 2009年 | 第54回日本透析医学会学術集会 「ボタンホール穿刺 6年の総括」 |
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